11月26日から12月14日まで、11月定例県議会が開かれました。
コロナ禍に加えて生活必需品の高騰や、資材や肥料不足や高騰による県内産業への打撃など、課題山積の議会でした。また、臨時国会の開催中でもあり、政府の補正予算編成や、統一協会と政治家の癒着や被害者救済についても重要な課題でした。
津本議員が12月6日の一般質問で、物価高騰対策やゼロ・カーボン戦略について取り上げました。賃金の引き上げ対策、学校給食の無償化、県内畜産農家への支援、インボイス制度の廃止をはじめ、多岐にわたって丁寧に質問しました。
私は12月8日の予算特別委員会で、旧統一協会問題と県成長戦略、県立高校の今後のあり方や養護教諭の配置、あいの風とやま鉄道や浸水対策など地域の課題・・・などを取り上げました。
12月5日に各紙が報道した共同通信のアンケート結果。旧統一協会と接点のあった知事15人のうち、選挙での支援を受けていたのは富山県の新田知事だけでした(石川県の馳知事は、回答が不明瞭とのことでしたけれど)。脱会した元信者の証言によれば、選挙支援は旧統一協会の中部組織を挙げたもので、県外信者による戸別訪問なども大掛かりに取り組まれたと報道されています。旧統一協会の幹部が堂々と「誇りにしている」「今後の救国救世の典型としたい」と語っています。
旧統一協会から「誇り」とされていることをどう受け止めているかと問われた新田知事は、それでも「強い言葉で関係を断つと言えば、宗教への抑圧になる」との答弁を繰り返し、「相手組織のことはわからない」と述べました。私と新田知事とのやりとりは、地元の民報番組でも2日続けて取り上げられ話題になりました。
私は、富山県が9月から設置している旧統一協会に関する電話相談窓口に寄せられた相談内容についても質問。経営管理部長から、寄せられた35件の相談内容についても説明がありました。多くは「献金を取り戻したい」などですが、なかには「脱会するか迷っている」との相談も3件あったとのこと。8月に県の消費生活相談センターを旧統一協会の人が訪ねてきて「相談があったら協会に連絡を」と、申し入れていったとのことです(これは、厚生環境委員会での答弁)。県議会には「9月県議会で採択された被害者救済を求める意見書は、信教への侵害であり撤回ないし修正を求める」との趣旨の陳情が提出されました。旧統一協会のすざましい反撃が展開されています。
質問では、教育問題についても取り上げました。少子化が進み、高校生の数が減少することから、地域の県立高校の統廃合が進んできました。さらに、今年11月の県総合教育会議では「私学の経営も大変だから減少分はすべて県立学校で調整を」だとか、「公私比率の見直しを」「学区の廃止を」など、乱暴な意見が出されています。改めて、憲法と子どもの権利条約に基づいて、すべての子どもの学習権を保障する立場から、様々な提案を行いました。
あいの風とやま鉄道の石動駅での折り返し運転を求めた質問は、11月に取り組んだ県内地方議員団との県予算要望で出された課題。地元地域の浸水被害対策や、住友運河遊歩道への公衆トイレの設置は、この間の地元公民館での「県政懇談会」で出された要望です。それぞれの課題実現への後押しになったと思います。
さて、今回の定例会で私は、決算特別委員会の総括質疑、厚生環境委員会での2回の質問、「意見書」「請願」の取りまとめ、最終日本会議での討論・・・など、たくさんの仕事をしたと思います。
津本県議と2人いたからこそ乗り切れたし、成果もあげることができたと思います。補正予算には要望していたコロナ対策などの予算も盛り込まれ、最終日には県労連が求めた「賃金のさらなる引き上げを求める意見書」や、農民連が求めた「飼料・肥料・資材高騰から農業経営を守る緊急支援を求める意見書」なども、全会一致で採択することができました。
県議会の初日には、議員在職20年の表彰もしていただきました。支えて下さるみなさんのお陰と、心から感謝しています。来年4月の県議選まで4か月を切りました。全力で頑張ります!